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 ひな祭り

 

 中国には古代から青草を踏み、川に

入り身を清める「踏青」という行事があり

ました。 そして日本には、草や紙で作った形代(かたしろ)に厄病や穢(けが)れを移し、川に流す禊(みそぎ)・祓(はらえ)の習慣がありました。これら二つが習合され「流し雛」となりました。

 やがてこの素朴な形代は、白い布で

作られた這子(ほうこ)や天勝(がつ)に

なり、流されることなく幼児の枕元に置

かれるようになりました。 

 そして室町時代の頃、立ち雛となり江戸時代に今のような段飾りになりました。

 

  写真はひな祭りの盛ものです。 

 

 写真上は雛あられを盛った貝に菱形

毛氈を敷き大内雛を飾り、あられを川に見立てた流し雛の盛りものです。サザエには母子草を盛りました。

 

 中はひな祭りの頃の季節の盛りものです。 春の野原には、菜の花、蓬、蕗のとうなどが芽吹いています。

 

 下は木目込みのお雛様です。関西では唐の左上位を引き継いで、おびなは左に(向かって右)に置きます。 関東では、諸外国の慣例に従って、反対に置きます。 したがってこの

写真は関西風です。

 

 

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