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正月

 

 正月は五穀を司る年神様を迎えて、旧年の豊作と平穏を感謝し、合わせて今年の

豊穣と平和を祈る行事です。門松は年神様の依り代で、それを立てて、各家々では

年神様を待つ(松)のです。 

  お正月に一番大切なものは鏡餅で、鏡餅は年神様へのお供え物であり、年神様の魂そのものと考えられています。 そして私達は年神様から「年魂」をいただくと考えられていました。家の中で一番大切な床の間に置かれます。

  お正月にはお雑煮とお節料理を用意して年神様と祖霊を迎えます。 お節料理で

一番大切なものは、黒豆、数の子、田作りで、三つ肴、祝い肴と呼ばれます。

  一月七日までを松の内と云い、この期間

年神様が各家に滞在されるのです。

 

 写真はお正月の盛りものです。

 

 上は木の花包み」の松飾りです。

 

 中はお供えの鏡餅です。縁紅奉書の上にのせたお餅に裏白(夫婦揃って白髪までの長寿を願う)、譲り葉(親から子へ順当に譲っていく)、干し柿(幸運を掻き取る)、橙(代々家が繁栄して続いていくように)をのせます。

 

 下は「初夢」の盛りもの、「一富士二鷹三茄子」です。ふじ林檎で一富士、鷹の爪で二鷹、砂糖漬けの茄子で三茄子の言葉の盛りものです。

 

 

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