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五節供について

 

 

  五節供とは、正月、上巳(雛祭り)、端午、七夕、重陽の節供の五つで、いずれも陽数(奇数)が重なる日です。 中国では奇数が重なる日は、良くないことが起きると考えられ、その邪気祓いをするための行事が節供のもとになっています。 

  この五節供は江戸時代に幕府によって正式な年中行事として式日(現在の祝日)にされました。 そして正月は年の初めを祝う大切な行事があったので別格として、正月の代わりに、「人日の節供(七草の節供)」とされましたので、現在でもこの両方が取り入れられています。 

  これらの節供は中国から伝えられたですが、徐々に日本の昔からの行事と習合して1000年以上も続いてきました。 しかし明治になって、新政府は列強に追いつくため西欧化に力を注ぎ、古くからの五節供を廃止しましたが、長い間しっかりと人々生活に根付いた節供は、民間では絶えることなく現在まで引き継がれています。 

  ところが明治六年より太陰太陽暦(旧暦)に代わって太陽暦(新暦)が採用され、日付けが三十日から五十日もずれてきて、季節が合わなくなったため旧暦や月遅れで行事をする地方もあります。

 

 一月 お正月



 

 

 五月 端午の節供 



 

 

 七月 七夕 

 



 

 

 九月 重陽の節供
 



 

 

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