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端午の節供
中国では「重日思想」といって、奇数が重なる日(三月三日や五月五日)は悪いことが起こると考えられ、特に五月は悪月として、蓬や薬草を摘み、菖蒲酒を飲んで、盛んに厄祓が行われました。
日本では田植えの時期で、五日の夜 早乙女が、蓬と菖蒲を葺いた小屋に籠り 身を清めて豊作を祈り、翌日晴れやかに 田植えに向かいました。この小屋は「女の家」と呼ばれ、端午の節供は元々は農事であり、女の節供として祝われていました。
しかし菖蒲が「尚武」、「勝負」に通じる ことから、武家社会になると男の子の節供 へと変わっていき、子供の健やかな成長を祈りました。 蓬や菖蒲の香り、鯉のぼりの 矢車の音で厄を祓い、登竜門に因んで鯉に立身出世を願いました。
写真は端午の節句の盛ものです。
上は端午にちなんだものを盛りました。
筍大小(親子の見立てで、すくすく成長するようにの親の願い)、菖蒲(厄除け・菖蒲湯)、八頭(人の頭になるように)、ビワ(季節の結果物)、茄子(物事を成しえますように)、 玉ねぎ(厄除け)ピーマン(獅子として家を守る)とそれぞれの思いが込められています。
中は「屋根より高い・・・・」の歌に因んで、瓦を器に、粽、柏餅、枝付きビワを盛り、鍔模様の敷物の上に刀の鍔を置いてます。
下は女の節供の盛りものです。
田植えに因んで、早苗、たすき、豆絞り手拭を盛っています。
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